ペインクリニックについて
痛みは人間にとってつらい症状です。
しかし痛みとは痛みを感じることで更なる人体の危機にさらされないようにとの警告ともなっています。
痛みが続く場合には病院でにかかり、原因を知り、痛みをとることを考えるでしょう。
近年、西洋医学は医療機器の発展により、診断学の面ですばらしい進歩をとげました。
また治療面においても、がんの化学療法の進歩には目覚ましいものがあります。
しかし残念ながら痛みの治療については大きな進歩はありません。
痛み止めの新薬などもいくつかありますが、これといった決定打になるような薬剤は未だありません。
患者さんの中には、病院で診断がついたにもかかわらず痛みなどの症状が改善しない、などの経験をした方も多いと思います。
最近の検査や治療は患者さんに苦痛を与えず、身体に悪い影響を与えない方法を選ぶこと主流となっています。
手術をする場合もその基準は慎重になりましたし、患者さんと医師が共によかったと共感できる場合に決断されてきています。
そのため特に老化現象が加わったご老人の場合や手術の結果が予測できない場合、検査で痛みの原因がはっきり特定できない場合などには、痛み止めなどの対症療法しか受けていないことが多いようです。
ペインクリニック科を受診していただきたいのはまさにこのような方々です。
先に述べましたように、痛みは警告反応ですが、警告の意味=痛みの原因診断がなされた後にはなるべく早く取り去るべきものです。
痛みにより肉体的・精神的に苦しめられている方はぜひご相談ください。